相田卓三教授、藤原賞・フンボルト賞を受賞

 当GCOEの推進者の一人、相田卓三教授(工学系研究科・化学生命工学専攻)の、第52回藤原賞及びアレクサンダー・フォン・フンボルト研究賞の両賞受賞が決定しました。


相田卓三教授

 藤原賞は、王子製紙の社長を務めた藤原銀次郎氏の設立した賞で、「科学技術の発展に卓越した貢献をした日本国籍を持つ功労者」に贈られます。これまで幅広い分野のトップ研究者に贈呈されており、大変権威の高い賞です。

 アレクサンダー・フォン・フンボルト研究賞は、ドイツ最高の科学賞であり、これまで多くのノーベル賞受賞者を含む、世界の一流研究者に贈られています。本拠点からは、2006年の中村栄一教授に続く栄誉となります。

 相田教授は本ブログでも何度か登場いただいている通り、高分子を中心としつつもジャンルにとらわれない広い分野で革新的な研究を続けています。昨年はほとんどが水から成る新素材・アクアマテリアルの開発で大きな話題を呼びました。


アクアマテリアル

 最近では、圧力をかけるだけでブラシ状の高分子が一定の方向に配列するという発見を基に、光を当てると曲がるフィルムという新たな画期的材料を発表しています(「Science」掲載の論文はこちら)。

 次から次へと驚くべき研究を発表し続ける相田教授の、さらなる活躍を期待したいと思います。このたびはおめでとうございました。