2009-12-14から1日間の記事一覧

テロメアの化学

こうした「テロメアの化学」は、どう役に立つ可能性があるのでしょうか?ひとつには、ガンの新たな治療法に結びつく可能性があります。前述の通り、多くのガン細胞はテロメラーゼによって短くなったテロメアを伸長することで、いくらでも増殖できるように変…

テロメアの謎を追う

テロメア研究に対しては今年ノーベル賞が出されましたが、その謎解きがすっかり終わったわけではありません。分子レベルでテロメアの構造を読み解いて行くべく、小宮山研では徐岩特任助教を中心にパワフルに研究を進めています。 徐岩特任助教例えば小宮山研…

テロメアとガン

この「DNAのしっぽ」は、実のところ生物の運命を考える上で大変重要です。それはこのテロメアが、細胞増殖制御の鍵を握る存在であるからです。細胞分裂のたびにDNAは複製されますが、テロメア部分は全てはコピーされず、少しずつ短くなっていきます。テロメ…

小宮山研究室(2)〜化学の目で、テロメアの謎を解く〜

小宮山研究室では他にも魅力的な核酸の化学を展開しています。ひとつは、今年2009年、ノーベル医学生理学賞の対象となったテロメアの研究です。 小宮山眞教授 生物のDNAは、細胞核の中でただ長々とのたくっているわけではなく、ヒストンと呼ばれるタンパク質…