相田卓三教授、紫綬褒章を受章

本年秋の叙勲・褒章において、本GCOEの推進者である相田卓三教授(工学系研究科・化学生命工学専攻)が紫綬褒章を受章することになりました。当GCOEからは、岩澤康裕名誉教授(現在電気通信大学教授)・中村栄一教授に続く栄誉となります。


相田卓三教授

相田教授は1954年生まれ、横浜国大を卒業後に東大工学部にて学位を取得し、1996年から現職に就いています。現在は理化学研究所でもディレクターとして研究室を運営し、幅広く活躍しています。

 相田教授の専門分野は高分子化学ですが、ジャンルにとらわれず幅広い研究を展開し、タンパク質・金属化合物・デンドリマー・鉱物・イオン液体・カーボンナノチューブなどあらゆる素材を駆使して驚くような新素材を次々と世に送り出しています。最近では、最大98%が水でできたプラスチック「アクアマテリアル」の開発が話題を呼びました。


yle="font-size:small;">アクアマテリアル

 その他にも、分子マシンや太陽電池などのジャンルにも打って出て、いずれも大きな成果を挙げています。分野の壁を軽々と超えて化学の世界を飛翔し、とにかく次に何が飛び出してくるかわからないその研究スタイルは、世界でも大きな注目を浴びています。

 今回の受章を機に、相田教授の研究のさらなるご発展をお祈りしたいと思います。おめでとうございました。